高感度インフルエンザ検査と治療

インフルエンザの検査装置を新しくしました。

皆さん、こんな経験はないでしょうか?
学校や職場でインフルエンザが流行っている時期、お子さんやご家族が急な発熱や風邪症状が出 たので、急いで病院に行きました。
……しかし….検査の結果は、マイナス。2日後に再受診し検査をしたら、陽性反応….
この間、インフルエンザの治療薬は、されませんでした。・・・・・
多くの病院で使用している従来型の簡易検査キットは、発症して2日ぐらい経過していないと、判別できないものでした。
この度、当病院で導入した新しい検査装置は、発症後わすか4〜6時間で感知する画期的な装置です。(テレビでもこの装置の CMをしてますね。)
今回の新規導入によって迅速な判別が可能となり、速やかに投薬する事で患者様がインフルエンザ感染で辛い思いをする時間を大幅に短縮出来るようになりました。

インフルエンザ治療の吸入剤には、2週間以上持続効果があるものがあります。

現在、日本で認可されている、主なインフルエンザ治療薬は、内服薬 2種類、吸入剤2種類、点滴薬1種類があります。その中でも、当院で最も処方されているのが、1回の吸入で2週間以上も効果が持続する吸入剤です。
患者様にとって、最大のメリットは、1回吸入(10歳未満は2か所、10歳以上は4か所)すれば完結する点ではないでしょうか。
現代社会は慌ただしく、どの年齢の方も何かと忙しい時代。そんな時に、1回の吸入で 2週間も効果が持続するインフルエンザの治療薬は、とても有効だと思います。
また、上記の持続型吸入剤が最も有意義と思われるのは、予防投与として使用する時です。1回の吸入で2週間も効果があれば、「流行つている間自分だけ感染しなくて済んだ。」なんて話も聞かれます。ただし、予防投与は完全に自費となり、投与がふさわしいかどうか、医師の判断が必要ですので、お問い合わせください。

吸入や内服の出来ない患者様の為に、1回で済む点滴薬も用意しております。

インフルエンザ感染を治療する際、飲み薬や吸入薬での治療が困難な方の為に、点滴薬も用意しております。例えば、自分で吸入したり内服したりする事が出来ない小さなお子様やご高齢の方でも、点滴なので問題ありません。この点滴薬も1回で済むので、ご本人の幸さやご家族の大変さを軽減出来るのではないでしょうか。さらに、効果を比較したところ、5日間内服する薬よりも、この点滴薬の方が早く解熱するという報告も発表されています。