吃音リハビリテーション

当院では、言語聴覚士による吃音のリハビリテーションを実施しております。
小さなお子さんから成人の方まで、吃音で悩むすべての方たちを対象として、ご相談や訓練をお受けしております。
ことばや生活の様子を随時お聞きしたり評価しながら、その方に合った方法や考え方などを提案していきます。

1.吃音とは
2.吃音リハビリで行うこと
3.初診・2回目以降の流れ
4.お申し込み方法について

1.吃音とは

吃音(きつおん)とは、話すときに滑らかにことばを話すことができない、ことばのリズムまたは流暢(りゅうちょう)性で下記の中核症状を1つ以上示すものをいいます。
吃音の中核症状には、以下の3つがあります。

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また、吃音の特徴として、以下のようなものがあります。
●話し始めのことばが出にくいことが多い
●言いやすいことばと言いにくい言葉がある
●調子が良い時と悪い時があり、話す場面でも変わる

(吃音の症状には波があり、軽くなったり重くなったりを繰り返すのも特徴です。ことばがスムーズに出ないときもあれば、すらすらしゃべれるときもあります。)

吃音は、発達性と獲得性に分類されます。

<発達性吃音>
幼少期から発症するもの。「先天性」ともいわれます。
<獲得性吃音>
脳や神経に損傷を受けたり、心理的なことが原因で起こるもの。「後天性」ともいわれます。

吃音のほとんどは発達性です。
発達性の吃音は2~5歳ごろから始まることが多く、複雑な発話を開始する時期、ことば・運動・認知・社会性・情緒が爆発的に発達する時期に起こりやすいとされています。自然に症状がなくなっていく子もいますが、吃音が続く子もいます。吃音のある人の割合は、100人に1人といわれています。男性4:女性1の割合で、男性に多いとされていますが、幼児期には男女差はあまりありません。
吃音の発症には、子ども自身が吃音になりやすい特徴を持っているという体質的な要因、ことばなどが一気に発達する時期の影響でみられる発達的な要因、周囲の人との関係や生活上の何かしらのできごとによる環境的な要因などが関わってくるとされていますが、原因についてはまだよくわかっていない部分もあります。親の育て方のせいで発症するという考え方は、現在は否定されています。
獲得性の吃音には、神経学的な疾患や脳疾患によって起こる神経原性吃音と、心的外傷ストレスなどによって起こる心因性吃音があります。これらは、主に青年期(10歳以降)に起こります。

吃音の症状が進展してくると、どもっている状況から抜け出そう、何とかことばを絞り出そうとして、からだを動かしてタイミングをとる、力む、舌を出すなど、本来発話に必要のない動作を伴うことがあります。また、「え~、あの~」などの時間稼ぎをしたり、答えがわかっているのに「わからない」と答えたり、言いやすい言葉に変えたりといった、どもることを避けたり流暢に話すための行動(工夫ともいいます)をとることもあります。さらに、話す場面全体を避けるといった場合もあります。愛想笑いが多くなった、吃音を隠すようになった、会話をほとんどしなくなった、人との交流を避けるようになったという状況のときには、逆に吃音の症状が重くなっているサインととることができますので、要注意です。

2.吃音リハビリで行うこと

成長に伴うライフサイクルの変化の中で、会話、音読、発表、面接、スピーチ、自己紹介、号令、電話、注文などの日常生活の様々な場面で支障が出てくることがあります。
小さなお子さんにおいては、環境調整のみで改善する例もありますが、吃音の症状が続き、話す上での失敗体験や不快な気持ちが積み重なってくると、吃音の症状が悪化していきます。これは、学習的な要因ともされ、生活してきた中で話す行為・行動と考え方(認知・認識)が悪いかたちで条件付けされてきてしまったものともとれます。話し方、行動、考え方を良い方向・楽な方向に変えていくためには、時間はかかりますが、言語のリハビリでこれらを再学習していく必要があります。
また、吃音の症状や不安の軽減をめざすうえでは、吃音のある当事者はもちろん、周囲の方々も吃音に関する良い考え方や知識、対応を身につけていくことがとても重要です。
吃音のある方や支援するご家族や専門家の方々も、日々不安を感じています。悩みや困り感が少しでも軽くなるよう、当院の言語聴覚士が担当し支援させていただきます。

また、吃音には、純粋に吃音だけがみられるという方もいますが、その他の特徴(自閉症、注意・欠陥多動症、知的障害、読み書き障害、構音障害、早口症(クラタリング)、場面緘黙症など)を併せ持っている場合もありますので、吃音かどうか、吃音の種類はどうかの鑑別診断、合併する問題があるかどうかの評価を行います。
そのうえで、継続していくかどうかを判断し、ご相談をしていく中で他の要因の治療・対処を重点的にしたほうがよいと判断される方については、他機関を紹介させていただく場合もございます。

3.初診・2回目以降の流れ

【初診】

・問診票を記載していただくため、予約時間の30~40分前に病院にお越しください。

・医師の診察と言語聴覚士による評価・練習を行い、これからの方針を立てます。医師の診察は順番制のため、状況によりある程度お待ちいただく可能性もございます。

・紹介状等の必要性につきましては、ご相談ください。

【2回目以降】

・医師の診察と言語聴覚士による練習等を行います。

・1週間~1ヶ月に1回程度の来院頻度を原則に、それぞれに合ったご予定を相談していきます。

・原則として1~3ヶ月ごとに継続するかどうかの再評価を随時行っていきます。

4.お申し込み方法について

お申し込みには事前予約が必要となりますので、お電話(☎ 029-295-2611)にて下記の内容をお伝えください。

1.お問い合せ者のお名前、受診される方のお名前
2.ご関係
3.受診される方の年齢、生年月日
4.居住地(都道府県、市町村)
5.日中連絡の取れる電話番号
6.ご相談を希望される理由
7.発吃時の状態と現在の状態・悩み等

※ご予約の都合が合わない場合もしくは変更のご希望等がありましたら、電話でのやり取りをさせて頂き、予約日を再度設定いたします。

※吃音のためにどうしてもお電話が大変な方につきましては、ホームページのお問い合わせよりご連絡ください。

※ご相談希望の方が多いときや、水曜日の午後、土曜日の午後、日曜日・祝日をはさむときは、後日に再度ご連絡をお願いする場合もございます。

<お問い合せ受付可能なお時間>
 月・火・木・金    9:00~15:00
   水・土      9:00~12:00

<休診>
 日・祝日

吃音リハビリテーションの担当者
飯田裕幸(言語聴覚士)